FXと比較される事が多い「バイナリーオプション」
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「バイナリーオプションって稼げるの?」「FXより簡単そう。」こんなイメージを持っているなら注意!
- バイナリーオプションとはどんな取引か?
- FXとの違いとは?
具体的に、これらを現役トレーダーが分かりやすく解説します。
結論としては、「FXの方が断然有利な投資」なのでどっちか迷われている方の参考にもどうぞ!
こんな方におすすめ
- バイナリーオプションって何?
- FXとバイナリーオプションって何が違うの?
- ぶっちゃけ簡単に稼げるの?
バイナリーオプションとは
バイナリーオプション
- ○○円で売買する権利に投資
- 利益も損失も金額が決まっている
- 決済する時間が決まっている
バイナリーオプションとは、簡単に説明すると「価格が上か下かを当てる取引」です。
価格が推移する方向を決める意味では、FXと違いがありません。
なので、投資初心者からすればFXと同じだと思ってしまいます。
しかし、バイナリーオプションで取引するのは「○○円で売買する権利」なので明確にFXと違います。
例えば、バイナリーオプションでは「HIGH(ハイ)」と「LOW(ロー)」、2つの注文方法で構成されています。
- HIGHなら、最終的に注文した価格より上で決済出来れば利益
- LOWなら、最終的に注文した価格より下で決済出来れば利益
そして、バイナリーオプションには「判定時間」があります。
これは、決済する時間が決まっているという事です。
つまり、バイナリーオプションは、所定の時間に○○円より上か下かを予想する取引と言えます。
バイナリーオプションは権利を買う投資
実際に「買い売り」の取引をしているのではありません。
- ○○円で売る権利
- ○○円で買う権利
その投資商品が上がるか下がるかを問わず、その価格で売買できる権利を買う「オプション取引」と言います。
ちなみに、「バイナリー」は二進法という意味で、二進法は条件を満たすか満たさないか2択の投資です。
例えば、100円でHIGHを注文した場合。
- 判定時間のタイミングで100円より高いなら利益
- 判定時間のタイミングで100円より安いなら利益
つまり、決まった時間に「100円で買う権利」を取引したので、100円を以下の価格が現在のレートなら割り高で買う事になります。
逆に、100円より高ければ現在レートより割安で買える事になります。
このように、投資商品を取引する時間が限定される変わりに、必ずこの価格で取引できる仕組みです。
FXとバイナリーオプションの違い
FXとバイナリーオプションの違いとは?
- 時間
- 利益と損失の金額
- 勝つ為の条件
FXとバイナリーオプションは、明確に上記の違いがあります。
これらの違いを個別に1つずつ解説します!
FXとバイナリーオプションの違い「時間」
FXとバイナリーオプションでは、時間の概念が全く違います。
前述した通り、バイナリーオプションでは以下の時間に設定があります。
- 注文を受付する時間
- 決済をする判定時間
この2つです。
具体的には、HIGHとLOWの売買権利のどちらを購入するか決めて注文する時間が決まっています。
そして、最終的には判定時間によって現在の価格を問わず、自動的に決済される仕組みです。
一方FXでは、時間の自由度が違います。
- 為替市場が空いている時間
- FX会社の取引受付時間
この時間内であれば、価格を問わず好きなタイミングで注文する事が可能です。
もちろん、決済する時間にも制約はありません。
価格を指定でき、タイミングも自由です。
FXとバイナリーオプションの違い「利益・損失の金額」
まず、バイナリーオプションでは全ての金額が固定されています。
- 1回の取引で得られる利益
- 1回の取引で失う損失
なぜなら、権利を買い取っているのがバイナリーオプションの取引だからです。
例えば、100円で買う権利を1万円で購入します。
これは、「HIGH(ハイ)」と言われる注文方法で、100円より上で判定時間を終えれば利益です。
より簡単に表現すると「チケットを1万円で購入した」と言えます。
予想が当たり、100円より上で判定時間を迎えた場合
- 「ペイアウト(払い戻し)」として利益が得られる
- 負ければ、チケット代は損失となります
イメージとしては競馬の馬券や宝くじと同じです。
予想が当たれば、購入金額より高い払い戻しがあります。
しかし、負ければ払い戻しはなく、チケットは無価値です。
一方でFXは、注文価格と決済価格の自由度が違います。
- 予想通りに価格が動いた分だけ利益
- 予想に反して価格が動いた分だけ損失
このような考え方です。つまり、時間の縛りがない為、利益も損失も自分の意思で一定のコントロールが可能になります。
FXとバイナリーオプションの違い「勝つ為の条件」
「勝つ為の条件」これは、FXとバイナリーオプションの大きな違いです。
つまり、何を予想し、当てれば稼げるか?の条件が違います。
【バイナリーオプションの場合】
- 決まった時間内の価格が
- 決まった時間内で
- 上か下かを予想し当てる
【FXの場合】
- 注文時の価格が
- いずれかの時間で
- 上か下かを予想し当てる
比べて見ると結構な違いがあります。
例えば、バイナリーオプションでは価格が上昇するか下降するか?を予想すると同時に、その予想がどの時間に達成されるか?を予想する必要があります。
一方で、FXでは何時までか?を予想する必要がありません。
断然FXの方が有利な理由
私が、バイナリーオプションよりFXの方が投資的には有利だと思う理由です。
- 分析できる範疇の予想で良い
- リスクリワードが自分でコントロールできる
2つとも、事実に基づく具体的な理由になります。
とは言え、投資未経験であればちょっと理解が難しいかもしれません。
そこで!
- バイナリーオプションの取引
- FXの取引
両者の取引がどんな流れなのか?また、そこで見れる優位性を解説します。
先に、結論を申し上げるとバイナリーオプションはギャンブル性が強い為、個人的にはオススメしません。
バイナリーオプションの取引
バイナリーオプションの多くは、ラインチャートを用いて行います。
このジグザクした線から以下の価格を見つけます。
- 絶対に下回らない価格
- 絶対に上回らない価格
いずれかの注文価格を判断する必要があります。
さらに、価格が判定時間となっても同じく絶対的な価格として機能する事が必要です。
例えば、上記の赤線で「HIGH(ハイ)」で注文しました。
利益を得るには、判定時間まで注文した価格を上回る必要があります。
つまり、赤線の上回る状態を、緑枠の間は継続する必要があります。
例えば、ここから上がるとった大まかな予想ができても、この時間内が上がるといった所まで予想していないと勝てません。
バイナリーオプションでは、「価格の方向」と「時間」を予想する
判定時間を超えてから、価格が注文価格を上回っていても「負け」です。
予想があっていても、判定時間に予想通りの展開が見られる必要があります。
負けた時の損失は、注文した時のベット金額になります。
前述した通り、チケットを買って、負けたら無価値です。
つまり、1万円分の注文なら必ず1万円の損失となります。
FXの取引
FXの多くは、ローソク足チャートを用いて行います。
判断するのは、この2点です。
- 一定の価格から上がる
- 一定の価格から下がる
厳密には、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使してトレードを行います。
しかし、今回はバイナリーオプションと比べて、FXが有利である理由がテーマです。
なので、細かい説明は省いて簡単に解説します。
例えば、107.100円で買います。
利益を得るためには、107円101円以上で決済するのが必要です。
具体的には、緑色に囲ってある部分で決済しますが、この枠内のどこで決済するもタイミングはFXの場合は自由です。
FXでは、決済するタイミングが自由であると同時に「利益を増やす」事が可能です。
図の様に、注文した価格から離れた値幅分の利益が得られます。
もちろん、決済するタイミングを間違えれば負ける事も覚えておきましょう。
FXでは、相場次第で1回の取引の利益を大きく狙える
FXでは、利益が期待できる時は極限まで引き延ばす事ができます。
同時に、損失を自分で小さくする事も可能です。
これは、バイナリーオプションより有利である大きな理由です。
FXでは、ほぼ100%損失を自分の意思でコントロールできます。
図のチャートがもし、予想に反した場合でも決済のタイミングは自分で決められます。
損失を限定して、損失決済する事を「損切り」と言いますが、損切りの値幅が狭いほど損失額は小さく出来るのです。
【FXの方が有利な理由】リスクリワードの管理
FXが有利と言い切れる最大の理由は「リスクリワードの管理」です。
リスクリワードとは、損失と利益の割合になります。
例えば、バイナリーオプションでは利益も損失も最初から金額が決まっています。
- 利益が一定
- 損失も一定
- 勝率で儲かるかが左右される
つまり、ある程度の勝率がなければバイナリーオプションで継続的に稼ぐ事は不可能です。
一方でFXでは、必ずしも必須ではありません。
例えば、損失を1万円、利益を10万円のリスクリワード1:10でトレードを続けたとしましょう。
勝率が30%、10回中7回は負けです。
- 7回負けた損失は7万円
- 3回勝った利益は30万円
トータルの収支はプラス30万円です。
同じように、バイナリーオプションではリスクリワードの管理ができません。
例えば、チケット購入額が7万円(損失)、ペイアウトが20万円(利益)で同じように1回当たりの収益が大きい取引を想定します。
勝率も同じく30%です。
- 7回負けた損失は49万円
- 3回勝った利益は60万円
トータル収支はプラス11万円です。
こんな疑問を抱くと思います。
「あれ?低勝率でも十分利益が残るじゃん」しかし、そうではありません。
60万円を稼ぐのに、毎回7万円は最低でも用意する必要があるのです。
1度負ければ、購入金額を全て失うため、少なくとも最初に利益を得るまでは「7万円投資→負ける→再び投資」このようになります。
一方でFXでは、リスクリワードの管理が出来ていれば投資資金が毎回ゼロになりません。
- 20万稼ぐのに継続的に7万円が必要なバイナリーオプション
- 30万円を稼ぐのに7万円の損失で抑えられるFX
ようするに2択です。どちらが有利な投資か?と言われればFXになる結論です。
まとめ
今回は「バイナリーオプションとFXの違いとは?私なら断然「FX」が有利だと思います。」のテーマでした。
この記事をまとめると
- バイナリーオプションは売買権利を取引
- 時間と価格の方向を予想する必要
- リスクリワードや条件的にFXが有利
バイナリーオプションは「簡単そうに見えて実は、求められるスキル高すぎる」といった内容でした。
私はFXを始めて4年目に突入します。
ある程度の経験があれば、何円から上がって、何円まで下がる予想はわりと精度が高く行えます。
しかし、何円まで何時までに上がるといった予想は私にはできません。
バイナリーオプションは、ボタンを押すだけで決済まで自動で、最初から利益と損失が見えます。
なので、初心者にとっては分かりやすいので実践しやすいです。
しかし、根本的にどうすれば勝てるか?まで理解すると難易度が高いと言えます。
投資を始めるキッカケとしては良いと思いますが、バイナリーオプションとFXなら後者が私はオススメです。