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FXの順張り逆張りとは?どっちの手法が有利?基本的な考え方を解説します。

FXトレードで知るべき「順張り」と「逆張り」。

  • 順張り手法が勝ちやすい?
  • 逆張り手法が簡単?

色んな疑問を持ちます。しかし、根本的に順張りと逆張りの理解が出来ていないと勝てません。

逆に、正しく理解できていればどんな手法でも利益狙います。

  • 正しい考え方
  • 初心者は順張り手法?
  • 逆張りは難しい?

といった全ての疑問を解説します。
読み終える頃には、手法にも応用できる実践的な考え方を覚えられます!

 

FXでよく聞く「順張り」「逆張り」とは?

順張りと逆張りを知るには、トレンドを理解する必要があります。
FXで取引する為替相場には、「レンジ」と「トレンド」の2つのパターンしかありません。

 

 

レンジとは、高値と安値が一定の幅におさまる状態です。
価格が上がるのか、下がるのか方向性が決まっておらず同じ値幅で上下を繰り返しているのがレンジと言えます。

 

 

トレンドは、価格の方向性が決まっている状態です。

  • 上昇トレンド・・・高値と安値が切り上がっている状態
  • 下降トレンド・・・高値と安値が切り下がっている状態

トレンドは、高値と安値が更新される方向によって「上昇トレンド」と「下降トレンド」に分けられます。

 

順張りとは?

順張りとは、トレンドと同じ方向に対して取引を行う事です。
つまり、トレンドが継続する=利益となります。

 

 

例えば、上のチャートは高値と安値を切り上げているので「上昇トレンド」です。
この場合の順張りは「買い注文」になります。
上昇トレンドが継続して、価格が上がると利益になるので順張りです。

 

図のような、高値と安値を切り下げる「下降トレンド」では順張りが逆になります。

価格が下がるのが下降トレンドなので「空売り(新規売り)」が順張りです。
下降トレンドが継続して、価格が下がると利益になるので順張りです。

 

逆張りとは?

逆張りとは、トレンドと逆方向に対して行う取引です。

つまり、トレンドが逆行すると利益になります。
※逆行とは、逆方向に対して価格が推移する事です。

 

例えば、「上昇トレンド」が発生している状態で「空売り(新規売り)」を行うのは逆張りの取引になります。
この場合、価格の動き上昇トレンドに対して逆行し、下がると利益です。

「下降トレンド」が発生しているなら、「買い注文」で取引するのが逆張りになります。

 

順張り(トレンドフォロー)は初心者向け?

一般的には、順張りで取引する事が初心者にはオススメされています。
順張りは、トレンドフォローと言われる事もあり、大きな流れ逆らわず付いて行くのが良いです。
トレンド相場では、価格が動く方向感が出ているので売買も判断しやすくなります。

 

シンプルにこのように判断できます。

  • 上昇トレンドなら価格が上がるから買えばいい。
  • 下降トレンドなら価格が下がるから売ればいい。

トレンドに順張りの考えを持った方が、買いと売りで悩まないので初心者向けと言えます。
ここからは、順張りトレードで勝てない初心者へコツをお伝えします。

 

相場は波を描く

 

順張りトレードで上手く利益が出せていない人は、相場の「波を描いて動く法則」を理解できていない場合が多いです。
上記の図のように、上昇トレンドであっても相場は一直線に上昇を続ける事は100%ありません。
必ず、上下に波を描きながら進む法則は成立します。

なぜなら、どんな投資商品でも売買が行われる事で成り立っているからです。

例えば、買い注文をすれば利益を確定するのに売りが必要です。
どれだけ価格が上昇を続けても最終的に売って決済しなければなりません。

ですから、上昇トレンドであっても必ず一時的に価格が下がる逆行現象「押し目」を形成します。

押し目とは、上昇トレンド中の順張りトレードで「買い注文ポイント」です。
上昇トレンドでは、高値と安値を上へ更新しますから逆行によって一時的に安くなった時は買い時と言えます。

 

逆張りを初心者が考えると

  • 上昇トレンドの逆行で押し目形成中
  • 上昇トレンドが下降トレンドになる転換点の形成中

この判断が難しく、逆張りで負けやすいので順張りが推奨されています。

 

トレンドはシンプルに考える

順張りでトレードするには、トレンドを見分ける必要があります。

しかし、トレンドの判断は初心者にとって難しいです。
見ているチャートの時間軸によってもトレンドの見え方は変わります。

 

そこで!簡単にトレンドを判断するコツをご紹介します。

 

トレンドを見分けるコツ

  • 大きな目線でチャートを見る
  • 高値と安値を意識する
  • トレンドは線で見る

 

具体的にこの3つを実践するとカンタンにトレンドは見分けられます。
ドル円チャートを使って実践してみましょう。

 

大きな目線でチャートを見る

  • 下降トレンドのはずなのに上がった・・・
  • ここは押し目じゃないの?

トレンドが見分けられず、こんな経験があるならチャートを見る視野が狭すぎるのが原因です。
見ている視野が狭すぎて、相場で意識されやすい「長期のトレンド」を分析しましょう。

画像の様に、見る範囲を広くするとトレンドが見分けやすいです。

 

高値と安値を意識する

※赤が高値、青が安値

大きな目線でチャートを見る際は、高値と安値を意識して見てみましょう。
なぜなら、トレンドの方向は高値と安値が上下どちらに更新されているかで決まるからです。
最初は図のように高値と安値に印を付けてみると分かりやすいです。

 

トレンドは線で見る

高値と安値を線で結んでみると、トレンドはカンタンに見分けられます。
「高値と安値を意識する」で書いた印を線で結びます。

 

結んでみると、このような形になります。
重要なのは、必ず高値→安値と交互に線で結ぶ事です。前述した通り、相場は必ず波を描いて動きます。

ここまで、描くとトレンドはお分りですね?

高値と安値を切り上がる傾向があるので「上昇トレンド」です。

波を描きながら右肩上がりのチャートになっているのがポイントになります。

 

応用!このチャートで順張りは何?

トレンドの見分け方をお伝えしました。
しかし、同じ方法でチャートから見分けられなければ、覚えた意味がありません!

アナタが順張りトレードをマスターできるように問題を考えました。

是非やってみてくださいね。

ぴよぴよFX
トレンドの見分け方を使えばカンタンだヨ

 

 【問題】

このドル円4時間足チャートでは、トレンドが発生しています。
Aまでの期間で発生しているトレンドと、順張りの注文は買いと売りどちらでしょう?

ぴよぴよFX
高値と安値が大切!
にわとりFX
どちらに価格が動いているか?その方向で利益が出るのは?

 

【解答】

答えは「下降トレンド」です。なので、順張りの注文は価格が下がると利益になる「空売り(新規売り)」となります。

お分かりいただけましたでしょうか?

おそらく、カンタンに感じたかと思います。トレンドを見分けるのはコツを掴めば難しくないです!

 

【応用編】手法で勝つには「基本逆張り」の考え方です。

  • プロトレーダーと同じ手法
  • 勝率○○%の手法

これらを使っても勝てなかった経験はありませんか?
勝っているトレーダーと同じ手法でも勝てない原因として「MTF分析」が出来ていない事が考えられます。

これについて詳しく解説しますが、大切なのは「基本逆張り」の考え方です。

初心者には、難しい内容になるので順張りのトレードを先にマスターしてからがオススメです。

 

MTF(マルチタイムフレーム)分析とは?

MTF分析とは、長期足から短期足までの複数の時間軸で行う分析です。
例えば、スキャルピングでトレードを考えていても必ず私は、日足のチャートを確認して相場環境をチェックします。

価格の動き「値動き」には、高確率で作用する法則があります。

なので、これらを意識してMTF分析を行っています。

ポイント

  • 基本的には相場は大きなレンジ
  • トレンドよりレンジの割合が多い
  • 短期足より長期足が意識されやすい

実際のチャートを見ながら解説します。

 

長期足から必ずチャートを見る

 

ドル円の1時間足チャートです。
赤丸の部分から、大きく急落しているのが分かります。

左側は、上昇トレンドが発生していて順張りで買いを検討すべき展開でした。

 

 

1時間足=1時間で一本のローソク足を形成します。
なので、沢山のローソク足によって長い間「上昇トレンド」が継続していたと分かります。

一方で、赤丸以降の下降トレンドはローソク足の本数が少ないので「一瞬で下落」したので上昇トレンドより、力強い下降トレンドです。

なぜ、長期間の上昇トレンドが一瞬にして崩れたのでしょうか?その理由は長期足をみてMTF分析を行うと分かります。

 

 

長期足で日足のチャートを見ると、過去に何度も上昇を止めた反発ポイントだと分析出来ます。
少なくとも、水色で引いたラインは4回ほど価格をおさえています。

ここで、先ほどのMTF分析でみる「値動きの法則」を使ってみましょう。 

 

相場は基本的に大きなレンジになる事が多いので、短期足のトレンドは長期足のトレンドを変えられません。

このチャートでは、長期足は大きな下降トレンドの中なので日足の高値を超える可能性は低いと言えます。
(高値を超えれば上昇トレンドになる可能性がある為)

  • 基本的には相場は大きなレンジ
  • トレンドよりレンジの割合が多い

この時点で、2つの法則が実際のチャートでも成立していますね。

 

そして、MTF分析の重要なポイントです。
それは「長期足が短期足より意識されやすい」になります。

なのでこのように言えます。

  • 1時間足は上昇トレンドで順張りは「買い」
  • 日足は下降トレンドで順張りは「売り」

例えば、1時間足のデイトレードであっても日足では、下降トレンドの戻り売りポイントです。
長期足が意識されやすいので、1時間足でも日足でこのようなポイントでは「逆張りの売り」を私なら考えます。

順張りも勝つ為には、長期足を確認して短期の逆張りを考えるなど柔軟な対応が大切です。

まとめ

今回は「FXの順張り逆張りとは?どっちの手法が有利?基本的な考え方を解説します。」のテーマでした。

 

この記事をまとめると

  • 順張りと逆張りはトレンドで決まる
  • トレンドはチャートから簡単に分かる
  • 順張り手法は短期足の逆張り

「順張りと逆張りも大切だけど、チャートは長期足を確認しましょう」と言った内容でした。

 

私も、FXを始めた頃に「順張りと逆張りどっちが正解なの?」と悩まされた時期があります。
最初はトレンドで戦略を決めると分かりやすいので、確かに順張りが楽です。

しかし、トレードの経験を積むとトレンドはFXで勝つ為にさほど重要ではないと思いました。
大切なのはトレンドがどんな仕組みで動いているかを考える事です。
これは慣れないと分からないので最初はトレンドをチャートから探して、どんな展開が起こるかじっくり観察すると良いですよ。

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