時間にとらわれず効率よくお金を運用したい!そう考えて、はじめてみた「FX」。
日中は仕事だし、夜の空いた時間を上手く使えないか?例え、寝る前に1時間だけでも上手にできれば十分に利益を得ることができる「スキャルピング」。しかし、平日24時間絶え間なく動くマーケットの、一瞬を狙うのは初心者には難しい?ならば、勝ちやすい環境を整えてしまえば良いのです。
今回は、有利に取引できる「スキャルピング向けFX業者」をランキング形式でご紹介!
ココでしか聞けない。口座開設して取引を始めたけど、「スキャルピングで勝てない」ビギナーへ今日から役立つノウハウも、現役トレーダーの私がお話しします。
スキャルピングとは?そもそも何?
- 短い時間で行う「超短期トレード」
- 一日で数回~数十回の取引回数
- 獲得利益(pips)は狭く、勝数で利益を取る
スキャルピングは、「超短期トレード」です。
トレードスタイルには、大きく分けて「デイトレード」「スイングトレード」「スキャルピング」の3通りがあります。いずれも、短期トレードであることには変わりありません。それぞれ、一日あるいは数日、数週間と異なる時間軸でトレードを考えますが、中でも「スキャルピング」は最も短い取引スタイルと言えるでしょう。
画面と睨めっこしながら、忙しくキーボードを叩くトレーダーの姿、テレビ番組で抱くイメージにこれが近いかも知れませんね。
短時間で完結するトレードスタイル
短時間で決着をつけるからこそ、本質的な優位性を理解しておきましょう。スキャルピングは、一日の相場の中で、何度も売買を繰り返します。間違った理解をしていると何度も損失を出すことになりますよ!
- 1度負けても、次のチャンスが多い
- 時間がなくても取引しやすい
- ポジションをもつ時間が短く、含み損のストレスが少ない
スキャルピングの神髄は、「短期決着」であること!大きな値幅、多き流れを掴む他のトレードとの決定的な違い、時間的な効率の良さが最重要です。
勝てない場合、本来はポジションを持つべき場所ではない所でエントリー。あるいは、短期売買なのに気が付けば「含み損」にずっと耐えてデイトレードなど、時間軸を変えているケースが非常に多い!
原因には、スキャルピングの本質を理解せず「効果的な相場環境」に着眼できていないこと。そして、根本的に「スキャルピング向けのFX業者」を選ばず、スプレッドの広い不利な状況でトレードしていることがあります。
スキャルピング向けFX 業者はコレ!オススメランキング
ドル円 | ポンド円 | 豪ドル円 | |
第1位 DMM FX | 0.3銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
第2位 みんなのFX | 0.3銭 | 0.8銭 | 0.6銭 |
第3位 GMOクリック証券 | 0.3銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
※スプレッドは原則固定です。
まずは、取引しやすい環境から準備するのが吉。スキャルピングするなら、口座を持っておきたい私的オススメのFX業者ランキングです。頻繁に売買する、トレードで狙うpips(利幅)が狭い短期売買であることから
- スプレッドが狭いこと
- 約定率が高いこと
- 取引手数料が無料であること
この3つの条件は、最低限クリアしていることが前提。また、このランキングの3社は全て満たし、さらにスキャルピングを有利に進められる特徴があります。
FX業者のココを見る!ランキングの理由
有利に取引できるスプレッドの狭さや、取引回数がネックにならなない取引手数料が無料、基本がしっかりしている。それは、当たり前。
トレーダーのサポートをどこまでできるか?をチェックすべきでしょう。
DMM FX
DMM FXは、取引ツールが優秀で場所を選ばず、最高のトレード環境がどこでも作れる。
しかし、トレーダーにとって最も重要なのは分析し、戦術を練ること、もとい「チャート」が大切ですよね。
DMM FXの良いところは、ユーザーなら無料で使える取引ツールが最高に使いやすいこと!PCはもちろんですが、スマホアプリの優秀さは群を抜いています。その一例として、複数チャートの同時表示がスマホでも見れるのがポイント。意外に思われるかもしれませんが、ios&andoroid両対応でこれができ、しかも無料なのはこの取引ツールだけ!
実践では、長期足で相場の方向性を確認しながら、いざ局面の時に短期足でエントリーポイントを探すシチュエーションが多々あります。このような場合に、非常に使いやすい。PCでトレードしていて、どうして離席しなければならない場合や、出先でトレードを考えると「スマホでの使いやすさ」は重視したいですよね。
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、世界レベルで信頼されるビッグネーム。
あれ?結構テキトーな理由で選んでない?と思いますよね。しかし、GMOクリック証券は、FX取引高世界第1位しかも7年間連続。この信頼性、軽視しがちですがFXをするなら色々なケースで試される部分です。
※ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2018年12月
例えば、FXでは証拠金を口座に入金しますが、我々の大事な資産を預けるわけですから、安心できるブランド力は大切。不正にアカウントを使われない対策や、万が一資金が取られた場合に、補填できるほどの資金力をもっているなど。さらには、24時間サポートデスク対応なのも、同じく24時間トレードできるFX業者としては嬉しい所です。
最近は減りつつありますが、レートを飛ばしてロスカットさせる「ストップ狩り」。機関投資家によるものとネットでは囁かれますが、何社も試した私の経験上、信頼性のない母体の小さいFX業者で見られやすい。大まかなチャートは同じですが、実際のレートはFX業者ごとに異なりますよ!
みんなのFX
みんなのFXは、お得なキャンペーンを積極的に行っている
みんなのFXが、他より優れているポイントはシンプルに「スプレッド縮小キャンペーン」をしているから!
キャンペーン中は、豪ドル円/日本円の通貨ペアが0.6pips→0.4pipsになるので、スキャルピングをするなら口座を作っておきたいですね。
わずか0.2pipsの差ですが、何度も売買するスキャルピングでは大きな差に変わります。
例えば、豪ドル円で「75円から74.85円までショート」を10万通貨でエントリーを考えると
- スプレッドが0.6pipsだと、74.994円→74.856円【利益13,800円】
- スプレッドが0.4pipsだと、74.996円→74.854円【利益14,200円】
金額にして400円程度ですが、どのトレード方法でも利益幅やロット数と比例して、その差は大きくなります。特にスキャルピングなら、一日で10回以上トレードすると4000円、8000円と積み重なります。上の例だと、利益が出てますが、損切りだとスプレッド分も損失が大きくなることも忘れてはいけません。
スプレッド縮小キャンペーンを理由に選定しましたが、細かい取引である分、少しでも有利に戦いたいのでFX業者を使い分けるのも一つのコツです!他より有利なエントリーができるFX業者を利用して、上手く立ち回る。私の場合は、メインで使いやすいFX業者とキャンペーンの有無でスキャルピング用、スイングトレード用と使い分けています。
FX 業者選びのポイント。禁止の業者もある?
スキャルピングが禁止されている業者は、実は存在しません。
大きな誤解なのですが、規約として禁止しているのは「短時間で売買を繰り返す」こと。具体的に数秒単位で何度も繰り返す行為を差します。数秒で決済とありますが、絶え間なくレートの動く相場の中で連続してそれを行う事はまずありません。
トレードは、一見ランダムに動いている相場に対して、規則性を見出し、リスクを取って期待値をもぎ取るもの。
例えば、急にレートが上がって、利益がとれそうかな?とエントリーしているとギャンブル化します。スキャルピングで勝てないのは、このようなトレードがスキャルピングだと誤認しているからかも。
私もそうでしたが、論理的に考えれば、規約も順守した上でスキャルピングを効率よくすることができます。
スキャルピングは勝てない?勝つために必要なテクニカル分析
最適な口座が準備出来たら、次に考えるべきはスキャルピングの仕方。どのサイトでも初心者には危険、スキャルピングは勝てない、と情報が発信されています。その理由の多くはトレード回数が増えるため、無駄なエントリーをしてお金を溶かす可能性が極めて高いからです。
結果として、トレードではなく無闇に売買を繰り返す「ギャンブル」をしている・・・。
- 優位性のない場所でエントリーして、損失を出す
- 資金、実力以上のレバレッジをかけて、リスクを大きくしている
もちろん、買いor売りで上がるか下がるか2択なので、根拠のないトレードでも時として上手くいってしまう事もあります。だからこそ、自身が正しいトレードをできているか?に対して盲目になります。ここからは、スキャルピングで負けにくく、勝ちやすいテクニカル分析の方法をお伝えします!
スキャルピングで勝つためにはココをみる
無駄なエントリーが、スキャルピングで勝てない原因だとお話ししました。
そうです、まずは無駄なエントリーを減らす事を考えましょう。解決策としては、スキャルピングが効果的な相場環境を理解することです。トレーダーである私自身が、スキャルピングをする時に見ているポイントをお伝えします。
- トレンドの発生していない「レンジ相場」か?
- 1時間足以上のトレンドが発生して、初動に乗り遅れている
スキャルピングが効果的、もしくは効率的にトレードできる環境は大きく分けてこの2つのポイントが分析できるときです。
前者は、トレンドがないので、長くポジションを持つと利益機会を逃してしまう環境。後者は、初動に乗り遅れているため、ポジションを長く持つことがリスクになる環境です。この時点で分からなくても大丈夫、より具体的にお話しするので読み終える頃には、少なくとも無駄なエントリーは減らせるでしょう。
超実践的!スキャルピングでのテクニカル分析
スキャルピングで中々勝つことができないアナタへ、2つの超実践的なパターンを共有します!
- 1つ目は、横軸で「同じ値幅のレンジ相場」
具体的な、スキャルピングが活躍できる環境の見つけ方についてです。1分足でも、1時間足でも分析は少なくとも日足から見ていきます。
なぜなら、大きな時間のロウソク足であるほど、それを意識するトレーダーは多いから。大は小を兼ねると言いますが、1時間足は1分足が60本で形成され、長期足は短期足によって作られていますよね。
このチャート(ドル円)日足で分析できる事は以下のこと。
青色の領域で価格が割らずに、何度も耐えている(サポートラインが引ける)
なので、下がっても青色の領域までと考えリスクが限定でき「買い(ロング)」でエントリーを考えます。では次に考えるのは、どこまで利益を期待できるか?
例えば、白丸にある「コマ」のロウソク足が分かりやすい目安になります。上ひげと、その実体部分から日足で、この部分で戻されていることが理解でき、すなわちレートが抑えられやすい領域だから「決済(プロフィット)」はここが安全圏だと捉えることが出来るのです。
上ひげとなってレートが押し戻されている(レジスタンスラインが引ける)
これを総合して考えると、「青色の領域で買って、上ひげの領域で決済しよう」といったトレードシナリオが成り立つます。実際のトレードでは、それ以外のシグナルを理解することで、より精度を高めることが出来ます。
日足を1時間足に換え、1分~15分足にエントリーするイメージだと、根拠のあるスキャルピングとして成立します。
スキャルピングが効率的に行える相場環境は、同じような値幅のレンジ相場が1つ例として挙げられます。つまり、レンジ相場では値幅が縮小するため多く利益を取れないから、リスクが極力少ないところでエントリーして手数で稼ぐという事です。
- 2つ目は、横軸と縦軸で展開される「平行チャネルレンジ」
平行チャネルレンジとは、2点の安値、もしくは2点の高値を結んで、同じ間隔で線を結ぶことができるレンジのトレンド相場。初心者にはシンプルで分かりやすいと思います。チャネル上限で売り、チャネル下限のサイクルで取引をすると上手くいきます。
重要なのは、売買を必ず平行チャネルの上下限で行う事、抜けたら損切りをすること。
これは、相場に時として現れる「規則性」を利用した戦い方ですから、「平行チャネルを抜けた=規則性が崩れる前触れ」なのでリスク管理は慎重に。最終的には、損切りになるものの同じロット、1回のトレード当たりの利益と損失額を同じにすれば、勝数が上回り、トータルで勝ち越すことができるでしょう。
- 2点で平行チャネル展開を予測
- 上下限でリスクを限定化してエントリー
- 抜けたら、損切りをしてトータルで勝ち越す
- レンジ相場こそ有効、トレンドに乗れたならデイトレードの方が利益が多い。
インジケーター「ボリンジャーバンド」で分析してみる
前述したテクニカル分析は、少し難しく感じたましたか?
機能するラインをチャートに描写したり、規則性を見出すのは学習と経験による部分は確かに大きいです。上達する近道として「ボリンジャーバンド」を活用してみてはいかがでしょうか?
【ボリンジャーバンドとは?】
米国の著名投資家ジョン・ボリンジャーが作成、チャートの動きの統計で価格のボラティリティ(変動幅)を予測してチャートに描写するインジゲーター。分析ツールでは、基準となる期間を設定し、その期間あたりの平均値を使って変動幅を予測する。
先ほどと同じチャートに20期間のボリンジャーバンドを追加しました。
値動きは、概ねバンドに包まれる形となり、平行チャネルも同じくバンド内に収まっています。注目していただきたいのは、「ボリンジャーバンドの幅」が縮小している事です。
ボリンジャーバンドは、価格のボラティリティを予測しますが、その縮小はレンジ相場が来る予測とも汲み取ることができます。トレンドがこの時間足では発生していないから、デイトレードよりスキャルピングの方が効率が良いと考えることができますね。
そこで、思い出して欲しいのが「上下限でリスクを限定化」してエントリー。平行チャネルがかけなくても、ボリンジャーバンドの上限は、画像のチャートから分かるので、売り(ショート)でスキャルピングをするチャンスは十分にありますよね。
このように、ボリンジャーバンドを使いつつ、自分でラインも描写して練習すれば、学習の効率も上がります。
【中級編】スキャルピングだから出来る「勝ち方」
※中級者向けのコンテンツになります。
より実践的に現役トレーダーとして独自の判断、立ち回りを含んでのお話しします。すでにFXを初めてスキャルピングで悩むアナタへのヒントにどうぞ。
早速本題ですが、前述したスキャルピングに適した相場を「レンジ相場」や「平行チャネルレンジ」と言った例を挙げてご説明しました。
それ以外に実践では、スキャルピングだからこそ利益を獲得できる場が存在しています。
上位足の「髭(ひげ)」を狙ったスキャルピング
- 上位足の髭部分を利益として狙うスキャルピング
これが、超短期売買であるスキャルピングだけが獲得できる利益機会と言えるでしょう。
具体的に、「1時間足」の髭部分がローソク足として形成されるまでのトレード。つまり、このローソク足が確定されるまでの「5分、15分足」を分析し、スキャルピングトレードをしていきます。
上記のポンド円1時間足チャートを使ってご説明しましょう。
- 1時間足レベルで上下限が一定の節目で動くサイクル「レンジ相場」
- レンジ内でも下方向の固さが明確で、上方向には「ダマシ」となる動き
テクニカル分析をすると上記のような規則性がみられる相場環境です。1時間足での髭ですから、トレードにかかる時間は1時間以内かつ、後述しますが損切りも明確で、20~30pipsの利益が期待できます。
つまりは、時間的な効率も良い「優れたスキャルピング」が可能という事です。
エントリーのコツと損切りの考え方
このトレードでの、重要な考え方。前提としてスキャルピングで上位足の髭を狙うには意識すべき事があります。
- 短期的な節目での瞬間的な反発を狙う
- 転換点、トレンドはあえて意識しない
- チャートパターンを待たない
3つの前提条件を詳しく見ていきましょう。
髭を狙うトレードでは、上位足の形成中に利益機会を見つけることに言い換えられます。
ですから、当然ながらトレードは瞬間的な動きがキーポイントになる事を深く理解しなくてはなりません。前述した通り、チャートパターンの形成を待っていては「乗り遅れ」となってしまい、つまりは「損切り幅の拡大」になるのです。
よって、上のポンド円チャートで言えば節目への到達と同時に買いエントリーをしたいと考えます。しかし、それだけを判断材料とすると根拠として薄いですよね。
そこで別の判断材料とするのは「より小さい時間軸での動き」を見るという事です。
つまり、5分足のスキャルピングでは1分足、1分のスキャルピングではレートのコマかい「tickチャートの動き」を分析します。
tickチャートの読み方はあまり馴染みはありませんよね?
これは、ロウソク足が確定されるまでの売り買いの攻防を指します。上のチャートにおいては、下値を何度も試すも最終的に髭となり、陽線に切り替わるような動きを意味します。
つまり、瞬間的な動きの中に上向きの三角持合いのチャートパターンが作られるイメージです。これを見出すにはトレーダーとして経験が必要になるので少々難しいかもしれません。熟練トレーダーにおいて、次は上に行く、下に行くなど「精度の高い勘」とも言える要素と言えるでしょう。
マスターできれば、他のデイトレードやスイングトレードでも底値、天井圏を予測するのに応用できますよ。
- 直近の節目でエントリー
- tickチャートで瞬間的なテクニカル分析
これが上位足の「髭(ひげ)」を狙ったスキャルピングのエントリーです。
では、損切りはどうでしょうか?当然ながら、仮にシナリオ否定となれば、レンジ相場をどちらかに抜けることになるので損切りが遅れる大きなリスクが存在します。しかし、一方で早すぎる損切りでは一向に髭を利益に換えることができません。
私がその解決策として実践しているのは、損切りに関係する節目をゾーンとして描写する事です。
- 最初にレートを押えたポイント
- 2番目にレートを押えたポイント
- レンジの実質の最大値と最小値
具体的にはこの3点を結び、ラインではなくオブジェクトで描写する事を実践しています。抜けた段階で損切りをするのは他のトレードと同じですが、節目をゾーン化することでメリットは大きく作用するでしょう。
実際のエントリーで、前述した瞬間的な値動きを分析する時はゾーンに入ってからチャートを注視するようにしています。
なぜなら、スキャルピングでは短期的な動きを見るため、全てがトレードチャンスに見えてしまい無駄なポジションで損失を被るリスクがあるからです。
ゾーンに入ってから、チャートをまじまじと分析することで、トレードする価値のある領域で、最大限の労力を使う事が出来ます。
稀に、合えて節目をチャート上に描写せずスキャルピングをするトレーダーも目にしますが、個人的にはオススメしません。
一定の損切りポイントの明確化を目で見えるラインやオブジェクトで描写しなければ、いざ損切りの場を迎えても、タイムリーな値動きで「まだ戻る」と判断してしまいます。
それは結果として損切りを先延ばしにする可能性があると私は考えているためです。
また本来、このトレードの目的は「超短期的な反発」を狙ったもの。
余談ですが、節目を抜けても再びレンジ内に戻ってくる様ないわゆる「ダマシ」や「フェイクセットアップ」と呼ばれる動きが見られた場合、相場環境が変化し、直近のレンジ幅やサイクルが変化する可能性があります。
これはチャートを絶えず観察していると分かる事実ですから、ゾーンとして描いた節目を割った段階で損切りしないのは目的が異なるという事です。
つまり、反発を狙った取引から、転換を狙った取引に自己都合で方針を変える事を意味します。
このようなトレードでは、自身のシナリオに一貫性がなく失敗に繋がるので気をつけましょう。
- 上髭の中身を利益に換える「髭取りスキャルピング」
- 瞬間的な値動きにフォーカス
- ゾーンで節目を描き、ゾーン内で全力の分析
【中級編】レンジ内の動きを分析し、損切りを減らす
一言でレンジ相場と言っても、細かく見て行けばレンジ内に動きに上や下へ「トレンドを生み出す動き」「ごく短期間でのトレンド調な動き」がある事にお気づきでしょうか?今のレンジがどんな中身かを知る事は、中身を利益とするスキャルピングにとってトレード精度を上げ、損切りを減らす事に貢献しますよ。
平行チャネル内の環境変化を分析
上記のドル円5分足チャートをご覧ください。
明確に機能する「平行チャネルレンジ」が明確に描写することができます。この規則性からチャネル内でのスキャルピングを想定してみましょう。ボラティリティから、このチャネル内の上下限でポジションを持つことで20pips前後の利益が期待できますね。
5分足ベースのスキャルピングで利益がここまで取れれば、短期トレーダーにとってトレードする絶好のチャンスと言えるでしょう。
しかし、平行チャネル後の値動きを追ってみると下限をブレイクし、そのご50pips超の急落が発生しています。
つまり、結果としてリワード20pipsに対してリスク50pipsの倍以上の差で極めてリスキーな短期売買をしていたという事です。スキャルピングとして、優秀な相場で見逃せない反面で、急落の前触れとして戻り高値を形成しているため手を出し辛いと思ってしまいます。
そこで、今の平行チャネルレンジで売買しても良いのか?それとも「乗り遅れ」なので売り場を探す事に徹するか?を考えてみましょう。これを知ることで、損切りを減らし不要なエントリーすら少なくする事が出来ます。
「乗り遅れ」と「売り場探し」その判断は、平行チャネル内の相場環境の変化に着目します。
具体的に、チャネルの上下限を軸として高値圏、安値圏でのローソク足の推移に注目します(価格ではなくローソク足です)。
つまり、平行チャネルレンジは上下限のボラティリティ幅が一定である事で大衆が「これは平行チャネルレンジだ」と認識するので判断の基準として意識します。
- 上髭をつけ明確に上限で抑えられている
→チャネルの上限を大衆が強く意識「ここから下限を目指す」共通の意識が生まれ売られていると予想でき「方向が明確な動き」になる
- 抑えてきた上限を上に抜ける力強い動き、その後さらに同じく力強く再び押さえつける上髭
→相反する値動きで大衆の方向感が曖昧になる「まだチャネル内の動きだ」「上へ抜ける」「下へ抜ける」共通の意識にモザイクがかかり「ランダムな動き」になる
それらを意識してみると、具体的にこのような環境の変化をみることができます。
分析できた環境の変化を受け、どのような立ち回りを判断するかはトレーダーの資金力やスタンスも異なりますが、私なら上限をタッチした3度目で「方向の明確な動き」になると仮定して売りエントリー、下限でプロフィット(決済)を考えます。
前提として買いエントリーが考えません。
なぜなら平行チャネルが描写できると想定し、右上がりとなる場合はセオリー、私の経験も加味して「戻り高値」となる可能性が高いからです。
あくまで、個人の考えなのでおすすめしませんが、アナタも自身でチャートを読み返すことでパターンとその後の値動きを見出す事が可能です。
逆に、方向の明確な動き後であれば相場を見る「待ち」に徹し、強い買いの後の値動きを見ます。例としたドル円チャートでは、ランダムな動きとなっていますから、再び上下限にローソク足がタッチした際の動きに注目するでしょう。
ここまで分析段階で読み解く事ができれば、チャネル内の動きを過信し、その動きの規則性が否定され損切りとなるのを減らすことが出来ますね。
損切りを減らし、「利益を最大限」に引き延ばす!
待ちに徹する事はすなわち「売り場探し」を指し、平行チャネルを下方向へ抜けるシナリオを想定して立ち回ります。
理想のエントリーポイントは同じくチャネル上限ですが、上限にタッチした段階では「チャネル内での動き」であり、下抜けとは別次元の思考です。
そこでの売りポジションを持ったまま下限を抜けるのを見守る、あるいは下限を抜ける直前で売りエントリーをしたい。そう考えますが、その判断材料は抜粋したローソク足がヒントになるでしょう。
上記の3つのロウソク足から分析できるのは、平行チャネル内の節目でないにも関わらず、明確に頭が抑えられ(上髭)、曖昧な買い支えが生じた事実です。
- 平行チャネルの上下限
- 平行チャネルの中間線
振り返ってみれば、ローソク足で価格の買い支えと売り抑えがみられたのは上記の「節目」のみ。
抜粋したローソク足の領域はどの「節目」にも当てはまりません。
そのため上髭、下髭からくみ取るイメージが異なるのです。つまり、節目を意識して買い支えられたではなく「下抜けの売り圧力」が発生し、中途半端な領域で「圧力のない買い」と受け止めることができるのです。
よって、確信に近いレベルで下抜けを想定でき売りエントリーを判断できます。
さて、上手く下抜けを予想することができました。
次はチャネル抜けから利益を伸ばす方法を考えてみましょう。その方法、もとい下抜けから下降トレンドを形成するか否かが次の焦点です。
すでに役目を終えた平行チャネルレンジですが、前提として右肩上がりの上昇トレンドが発生していた事実を忘れてはいけません。
つまり、右上がりの平行チャネルレンジですから安値切り上げ、高値も切り上げの上昇トレンドが発生中という事。
前回の安値を下へ更新し、高値を切り下げなければ下降トレンドではありませんし、売りポジションを長く持つことができません。
売りでポジションを持つ者にとって、上昇トレンドの最中と見るトレーダーの買い支えが壁となります。
その後者によって、直近の安値しかも何度も下へ試し、耐えた「レジスタンスゾーン」は反発する作用が確認できます。
実際に赤色のゾーンで陽線を付け買われる値動きが確認できますね。しかし、最終的には下方向の三角持合いによって下降トレンドの起点となりました。
この一連の流れも概ね分析可能で、思い返してみれば「レジスタンスゾーン」は純粋な買い支えではありません。
直近の上方向の動きから生まれた「ランダムな相場」であることが平行チャネル内の分析をしていれば簡単に分かります。
つまり、曖昧な買い支えで下抜ける可能性が極めて高いと判断できるという事です。
ならば、万が一高値を更新した場合に、念のため損切りの注文を入れてリスク管理をし、利益を伸ばす事を優先してトレードする事ができますね。
このように、平行チャネル内の環境変化を読み解く事で損切りとなる不要なエントリーを減らし、前後の環境を細かく見ているからこそ余裕をもって利益を伸ばすことができるのです。
ちなみに、文章中の「節目」ですが別の記事で詳しくお話ししています。
正しい方法、論理的な分析でスキャルピングは武器になる!
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
今回は「スキャルピング向けFX 業者ランキング! 実践での立ち回りも解説。」のテーマでお送りさせていただきました。
- スキャルピングでは、スプレッドの狭いFX業者が最適!
- 勝てないのは、スキャルピング向けの相場環境でトレードしていないから
- 「ボリンジャーバンド」でチャート分析をしやすく!
スキャルピングは動きが早くて難しい?と思われがちですが、それ向けのFX業者を知っていれば、勝ちやすさは体感できるレベルで変わります。
そして、大切なのは考え方!根拠を持ったトレードは、スキルを向上させ、例え負けても、次に生きる反省点が得られる「価値のある負け」になります。
規則性を見つけ出し、論理的な考えをもって売買すれば、機械的に損切りや利益確定をできるメンタルも完成されていきます。
長く食わず嫌いだったスキャルピングも、実は経験値を積む上で、効率よく学べる最高の方法だった?となるかも知れませんね。